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シーズン最後のグランツール、ブエルタ・ア・エスパーニャが、ドイツやベネルクスでのステージレースと重なる忙しい1週間の中でバーレーン・ヴィクトリアスに訪れる。ファンにとっては充実した週末となるだろう。
ブエルタがイタリアから開幕するのは90年の歴史で初めて。過去にはフランス、オランダ、ベルギーからのスタートはあったが、外国での開幕は今回が6回目となる。
8月23日から9月14日までの3週間、トリノからマドリードまで、イタリア・フランス・アンドラ・スペインの4か国を通過し、全長3,151km、21ステージ、獲得標高約55,000m、そして山頂フィニッシュは10回に及ぶ。平坦ステージはわずか4つで、そのうち1つは登りゴールとなっており、クライマー向けのコース設定だ。
伝統に敬意を表し、モレデロ、セルレール、バルデスカライといった伝説的な峠を含み、さらに世界で最も過酷な登りのひとつ「アングリル」が中盤に登場。そして決戦は最終日前日の「ボラ・デル・ムンド」で繰り広げられる。ここは2012年以来の登場だ。
初の大きな山岳ステージはスペイン入り後、フィゲラスでのチームTTを経てアンドラで行われる。しかし、すでに脚は試されているだろう。開幕ステージ(トリノ〜ノヴァーラ、186.1km)は平坦だが、2日目(アルバ〜リモーネ・ピエモンテ、159.6km)は平均勾配5.4%・全長7.6kmの登りゴールが待ち受け、バーレーン・ヴィクトリアスにとって序盤から狙い目となる。
スポーツディレクター、フランコ・ペリゾッティ:
「このステージはすぐに仕掛けるチャンスだ。勝利を狙い、マイヨ・ロホを着ることも視野に入れている。」
チームのエースはアントニオ・ティベリ。24歳のイタリア人クライマーで、ブエルタは4度目の出場。昨年は9ステージ目に熱中症でリタイアしたが、それまでは新人賞ジャージを着用し、総合表彰台を狙える走りを見せていた。
ティベリ:
「今年も最終表彰台が目標だ。ジロでは落車で夢が絶たれたが、チーム全員が僕を信じてくれており、自信につながっている。コースも長い登りが多く、僕に合っている。特定のステージよりも、常に集中して総合を意識して走る。」
その後はイタリアでのステージ3、フランスに渡るステージ4(スーザ〜ヴォワロン、192km)と続き、アルプスの峠を越えてスペインへ。休息日なしでチームTT(20km)が控えている。
アンドラのステージ6(オロット〜パル、170km)とステージ7(アンドラ・ラ・ベリャ〜セルレール、187km)はクライマーにとって重要な山岳決戦。ステージ13では伝説のアングリルが登場。平均勾配10%以上・最大23.5%という悪名高い登りが、最長202kmのコースの最後に待つ。
サンティアゴ・ブイトラゴ:
「アングリルは僕が経験した中で最も厳しい登りだ。去年は8位だった。今年はもっと上を狙いたい。ツールからの回復もできているし、このコースはクライマーに合う。勝てれば一生忘れられない。」
第2週はパンチ力が必要なバスクのステージ11、スプリンターや逃げ向きの平坦、そしてアングリルやファラポナなど山岳決戦が続く。
第3週にはボラ・デル・ムンドでの総合最終決戦と、マドリードでの最終スプリントが待つ。
ペリゾッティ:
「ブイトラゴには山岳で多くのチャンスがある。カプテンのカルーゾは好調で、ハイグは総合表彰台経験がある。トレーエンも調子がいい。スプリントはブラッティが狙い、新人のパッセンシュやエルマコフはサポートと逃げに挑む。バランスの取れたチームだ。」
最後の個人TT(第18ステージ、バリャドリッド〜バリャドリッド、26km)も重要だ。ティベリはここでライバルに差をつけたいと語る。
ティベリ:
「2023年とほぼ同じコースで速い展開になる。疲労が溜まった第3週で差を広げたい。」
最終日前のボラ・デル・ムンドが総合優勝を決める舞台になる可能性が高い。平均勾配12.2%の残り3.2kmは、勝者を選ぶ最後の試練だ。
2025年のブエルタはヴィンゲゴー、アルメイダ、ペデルセンら世界的選手が並ぶ中、ティベリ、ブイトラゴ、ハイグ、カルーゾを擁するTBVがどこまで戦えるか、大きな注目を集めている。