TEAMチーム・レース情報
今週日曜、6月22日に開催されるのは、ワールドツアーカレンダーに新たに加わった最新レース「コペンハーゲン・スプリント」の記念すべき第1回大会。
ステージレース以外では、スプリンターにとって貴重なチャンスが少ない中、この新設レースはワールドツアー全体で21番目のワンデーレースとして追加され、歓迎される存在となっている。
ロスキレからコペンハーゲンへ向かうルートは非常に平坦で、目立った登坂はなし。だが、全長235.6kmという距離は“モニュメント級”といっても過言ではなく、出走する163名の選手にとって決して楽な一日ではない。
バーレーン・ヴィクトリアスはスプリンター、フィル・バウハウスに全力サポート
スポーツディレクターのボルート・ボジッチは次のように語る:
「このレースはフィルのための舞台。我々の狙いはただ一つ、彼がスプリントで最高のポジションを取れるようにチーム全体で支えることです。
新設のワールドツアーレースで、スプリンター向け。だからこそ有力スプリンターが多数集まるはずですが、我々も強力な布陣で挑みます。
フィルはスロベニアでも調子の良さを示しましたし、ここでも彼をしっかりサポートします。」
若手と実力者が融合したスプリント体制
フィル・バウハウス(30歳ドイツ)の発射台を担うのは、以下の6名のチームメイト:
ジャック・エルゼン(19歳):開発チームで今季2勝、最年少ながら好調
アルベルト・ブルットメッソ(21歳/伊):将来有望なスプリンター
ヴラド・ヴァン・メヘレン(21歳/ベルギー):ブルットメッソ同様、スプリント力に期待
オリバー・ストックウェル(23歳/英):このレースがWTデビュー
マテヴジュ・ゴヴェカー(スロベニア):ジロ・デ・イタリアで好走、プロ通算4勝
ロバート・スタナード(豪):登りと最終リードアウトを担当
テクニカルな市街地周回と風の影響もカギに
レースはロスキレをスタートし、デンマーク北部の海沿いヘルシンゲル近くまで進んだ後、南下してコペンハーゲンへ。市街地では10.5kmの周回コースを5周する。
この周回はテクニカルで道幅の変化や交通設備(ラウンドアバウト、縁石など)も多く、ポジショニングが終始重要となる。
バウハウス「勝利を目指してベストを尽くす」
フィル・バウハウスは意欲を見せる:
「このレースを本当に楽しみにしています。全体的にフラットなので、スプリンターとしては好条件です。
マテヴジュと一緒に走るのは今年初めてですが、いい連携が取れると信じています。ヴラドともいい動きができると思います。
表彰台を目指して頑張りますが、もしそれ以上を狙える展開になったら…勝利を目指したい!
ツール・ド・フランス直前でもあるので、調子も良いはずですし、多少の風があってもチーム全体で対応できます。新しいレースに挑戦できることにワクワクしています。」
この「コペンハーゲン・スプリント」は、ツール・ド・フランスを目前に控えたスプリンターたちにとって、実戦での最終テストともなる注目の新レースだ。バウハウスとバーレーン・ヴィクトリアスがどこまで存在感を示せるか、期待が高まる。