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レニー・マルティネス、バーレーン・ヴィクトリアスのエースとしてクリテリウム・デュ・ドーフィネに挑む
バーレーン・ヴィクトリアスは、第77回クリテリウム・デュ・ドーフィネに出場します。この8日間のレースは「ツール・ド・フランスの最終リハーサル」とも言われ、6月8日にドメラからスタートし、6月15日にモン・スニ高原でフィナーレを迎えます。全行程は1,198.7km、獲得標高は22,000mを超えます。決定的な勝負どころは最終週末に設定されており、とくに第7ステージは“クイーンステージ”とされ、131kmのコースに4,801mの獲得標高が待ち受けます。
選手たちは、伝説的なコル・ド・ラ・マドレーヌ(24km・平均勾配6.2%)、コル・ド・ラ・クロワ・ド・フェール(22km・7%)、そしてヴァルメニエ1800(16.4km・6.8%)の頂上フィニッシュに挑みます。
最終日の第8ステージ(6月15日)はモン・スニ高原に向かう133.2kmの山岳フィナーレで、3,500m以上の標高を登るコースです。今年のドーフィネは特に注目を集めています。というのも、2024年ツール・ド・フランスの表彰台に立ったタデイ・ポガチャル、ヨナス・ヴィンゲゴー、レムコ・エヴェネプールの3名が揃って出場するからです。まさに“ツール級”のハイレベルな戦いが予想されます。
総合争いにおいては、第4ステージの個人タイムトライアル(ITT)が鍵を握ります。ここでのタイムロスを最小限に抑えることが、その後の山岳決戦への布石となります。
バーレーン・ヴィクトリアスは、レニー・マルティネスを総合リーダーに指名。ツール・ド・フランスに向けた強化の一環として出場するフランス人クライマーは、地元での走りとなる今大会で、標高の高い山岳に対応する力を存分に発揮したい構えです。
「ツールへの準備として、素晴らしいレースです。今回は総合争いに挑みます。ステージ優勝も狙っていきますし、周囲には頼れるチームメイトがいるので自信があります。以前このレースを走ったときは楽しかったですし、また戻ってきて自分を試すのが楽しみです」とマルティネスは語ります。
マルティネスを支えるのは、経験豊富でバランスの取れたメンバーです。ジャック・ヘイグは山岳での戦術を支えるロードキャプテンとして、
サンティアゴ・ブイトラゴは登りのパンチ力を活かし、ステージ勝利を狙います。
トルステイン・トレーエンは高地でのアシストとして不可欠な存在であり、
フレッド・ライトは初期ステージでのスプリントや集団ゴールへの対応力を備えた多才なライダーです。
カミル・グラデクとロバート・スタナードが、あらゆる地形でのポジショニングとプロテクションを担います。スポーツディレクターのロマン・クロイツィガーは次のようにコメントしています:
「ツール・ド・フランスを前にしたこの重要なテストを心待ちにしています。
高地合宿では選手たちが非常に良い状態に仕上がっているのを確認できました。
レニーには確かなサポート体制が整っていますし、ロマンディでも総合表彰台に乗る素晴らしい走りを見せました。ドーフィネでは総合トップ10を狙っています。
ライバルは非常に強力ですが、レニーにも十分にその実力があります。
第1〜第3ステージは集団スプリントになると予想しており、第4ステージのタイムトライアルでは登りも含まれているので、ツール前の良い確認になります。
第5ステージはスプリンター向き、そして金曜から日曜の3日間は厳しい山岳ステージ。大きな試練になりますが、我々のチームはそれに立ち向かえると信じています。」