TEAMチーム・レース情報
今年のブエルタ・アル・パイス・バスコ(イツリア・バスク・カントリー)は、4月7日から12日にかけて開催され、6日間にわたる激しいレースが予想されています。全6ステージで構成された今大会では、合計992.5kmを走破します。コースは個人タイムトライアルから始まり、カテゴリー1が3つ、カテゴリー2が7つ、カテゴリー3が16の合計26の山岳を含みます。
バーレーン・ヴィクトリアスの出場メンバーは、ペリョ・ビルバオ、サンティアゴ・ブイトラゴ、ジャック・ヘイグ、フィンリー・ピッカリング、マタイス・パーシェンス、ロバート・スタナード、マックス・ファン・デル・メウレンの7名です。
初日の個人タイムトライアルは、ヴィトリア=ガステイスのブエサ・アリーナ・スタジアムを起点・終点とする16.5kmのコース。前半にはいくつかの急坂があり、アルズビアガ村へ続く登りは山岳賞ジャージを争う重要なポイントになります。総合争いの有力選手間での大きなタイム差は出にくいと予想されています。
今年最長となるのは第2ステージで、ナバーラ州を横断し、イルーニャからロドーサまで約200km。アップダウンの連続ながら、カテゴリー3の山岳1つのみとなっています。
第3ステージ(そして第6ステージ)は、総合争いにおいて決定的な日となる可能性があります。比較的穏やかな前2ステージとは対照的に、この日は7つの山岳を越えるショートステージ。5つはカテゴリー3ながら、終盤の脚にダメージを与える構成です。
第4ステージでは再び7つの山岳が登場し、カテゴリー1のイスアが勝負を分ける可能性があります。この登りは一般道やクラベリンを使わず、農家の間を抜ける狭い道を使い、勾配は最大20%にも達します。
第5ステージはペリョ・ビルバオの地元、ゲルニカにフィニッシュ。彼自身がコース設計に関わったこのステージは、アムリオ、ウルドゥーニャを経由してゲルニカへと至る道程に4つの山岳が登場。終盤で良い位置取りをすることがステージ勝利への鍵です。
最終第6ステージは「クイーンステージ」ともいえる難関で、出発地・到着地ともにエイバルのウンサガ広場。150km以上のコースに7つの山岳(うち3つはカテゴリー3)が登場し、総合優勝がここで決まる可能性もあります。
ネイル・スティーブンス(スポーツディレクター)のコメント:
「今年のイツリアには高い期待を持って臨みます。ペリョは非常に良い状態で、これまでのシーズンも素晴らしい内容でした。最低でもステージ1勝、そして総合でもトップ5を狙いたいです。ゲルニカのステージはペリョにとって特別ですが、それ以外にも狙えるステージがあります。サンティアゴも怪我からの回復後、良い状態ですが、レースでの実戦感を取り戻す必要があります。ジャックは病気明けながらもフィンリーやレニーとともに良い働きをしてくれるでしょう。残りの選手たちも若くエネルギーに溢れ、ペリョのサポートをしっかりと担ってくれると信じています。」
各ステージのポイント:
- ○第1ステージ:珍しい非テクニカルなタイムトライアル。スピード勝負で、GC勢とのタイム差を最小限にしたい。
- ○第2ステージ:基本的にスプリント向きだが、ナバーラの風が要注意。
- ○第3ステージ:山岳とテクニカルな下りがあるが、平坦も多いため、走り方に工夫が必要。
- ○第4ステージ:マルキナへのフィニッシュは特に難関で、残り11kmの登坂が勝負所。
- ○第5ステージ:ゲルニカのステージはペリョにとって特別。美しい景観の中で、勝負がかかる。
- ○第6ステージ:「クイーンステージ」として総合争いの天王山に。戦況によって展開は大きく変わる。
「今日のバスクは晴れ。来週も良い天気が続くことを願っています。」
ペリョ・ビルバオのコメント:
「イツリアは僕にとってシーズンで一番特別なレースです。特に今年は、地元のゲルニカでステージがあり、コース設計にも関われたので、さらに思い入れがあります。今年のコースは自分に合っていて、個人TTも長く、山岳フィニッシュも多い。サンティも総合でいける可能性があるし、チームとしてもかなり強い布陣。準備は万全で、とてもワクワクしています。」