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COLUMNコラム

【MERIDA BIKE INPRESSION】ONE-SIXTY&ONE-FORTY

MERIDAの最新モデルをご紹介するMERIDA BIKE INPRESSION。

今回は9月23日に発表となった先進的で豊富な機能を搭載した最新鋭のフルサスペンションモデル「ONE-SIXTY」、「ONE-FORTY」シリーズをMERIDA X BASEのマネージャーを務める品川が実走インプレッション。

新たに発表となった「ONE-SIXTY」「ONE-FORTY」はそれぞれ異なるライダーをターゲットにした設計をしています。

ONE-SIXTYは高いダウンヒル性能を有し、エンデューロレースでの速さを求めるライダーや過酷なトレイル、バイクパークでのライドを楽しむライダーに向けた設計。ONE-FORTYはダウンヒル性能が高いのはもちろん、ヒルクライム性能も兼ね備えており、アップダウンの激しいトレイルライドやバイクパークでのジャンプ、タイトなバームなど、オールマイティなライドが楽しめる1台となっている。

 

まずは進化を遂げた「ONE-SIXTY」「ONE-FORTY」3つの特徴をご紹介!

1.新たなFASTキネマティック

新しいFAST(Flexstay-Adjustable-Size-Tuned)キネマティックは、新しいロングトラベルフレームのプラットフォームに搭載された新しいデザインになりました。クロスカントリーバイクのNINETY-SIXに採用されているフレックスステイを採用することで、バックエンドの剛性を高め、ベアリングの数を減らすことで、軽量化とメンテナンスの軽減を実現。さらにジオメトリーを変えることなく29インチホイールや27.5インチミックスの「マレット」のセットアップに対応することも可能になりました。

 

2.AGILOMETERサイジンングシステム

AGILOMETER サイジングシステムとは、従来は身長でフレームサイズを選択するところをライディングスタイルに合わせて選択することが可能です。 

例えば、リーチが長くて安定感のあるバイクを選ぶか、あるいはリーチが短くて活発で機敏なバイクを選ぶか選択することができます。

このAGILOMETER サイジングシステムを実現可能にしたのは、新たなドロッパーシートポストとハンドルバー、これら2 つが重要なポイントになっています。 

新たなMERIDA TEAM TR ドロッパーシートポストは、今まで考えもしなかったドロップ量の「無段階調整」が可能に。最大230mmという圧倒的なドロップ量から、わずか30mmのドロップ量まで調整が可能になったことでAGILOMETER サイジングシステムを実現だけではなく、バイク上で最大限の空間を確保できるため走りにも大きく貢献してくれます。

また短いヘッドチューブにしたことで低いスタンドオーバーハイトを実現。それに合わせて新たなMERIDA TEAM TRハンドルバーを採用。Sサイズは18㎜ライズ、Lサイズは30㎜ライズを採用しており、フレームサイズに合わせて最適なハンドルバーを採用しております。

このドロッパーシートポストとハンドルバーの組み合わせにより、最大限の操作性と上り坂での正しいペダリングポジションを実現しております。

3.豊富な機能

新たな「ONE -SIXTY」「ONE -FORTY」は走りの進化だけではなく、 数々の新しいテクノロジーとアイデアを盛り込んだ先進的なマウンテンバイクになっております。

その数々の新しい機能をご紹介!

【MERIDA SERVICE PORT(メリダサービスポート)】

カーボンモデルのみ採用している収納スペース「MERIDA SERVICE PORT(メリダサービスポート)」。この収納スペースは「WIRE PORT」ヘッドセットと組み合わせることにより、インターナルケーブルルーティーンのメンテナンス性能の向上にも一役をかっている。 

 

【TUBE BASE PLATE】

ドロッパーポストを採用していることでサドルバッグが付けれないことがある昨今のMTB。このTUBE BASE PLATEがあることにより、ライディングに影響しないスペースにチューブを固定することが可能に。

 

【リブ付きチェーンステープロテクター】

ライディング中にチェーンが暴れることで発生する、チェーンとチェーンステーの接触音。

前モデルからチェーンステープロテクターを長くすることに加え、リブ付きにすることで走行音を抑え、ライダーがライディングに集中ができるように。

エンデューロレースや激しいライディングを想定しているため、このようなライダーへの細かい気遣いも忘れていない。

 

【NON-SLIP TIGTENING】

サスペンションピボットボルトを簡単に固定できるNONーSLIP TIGHTENINGシステムを採用。片側のみで固定ができるため、ライド中に万が一緩んでも締め直しが可能に。

 

【専用ショートフェンダー】

ライダーへの泥や水しぶきを防ぐだけではなく、重要なピボット部分への泥はね等も防いでくれる専用設計のショートフェンダー。専用設計のため見た目も美しいデザインとなっている。

 

【Fidlockボトルゲージマウント】  

カーボンモデルにはFidlockボトルゲージマウントが内臓されており、簡単にボトルが装着が可能。

 

【MERIDA Expert eTRⅡ】

スペーサーとステム形状を工夫し、スペーサーが複枚数でも一体感のある美しいデザインとなっている。Garminマウント、GoPro、ライトなどを装着することも可能。

 

【ワイヤーポート】

 

MERIDAが設計したヘッドセットシステムは、すべてのケーブルがヘッドセットを通してフレームに入るため、フレームの構造変更をすることなくすっきりとした外観を実現し、ケーブルのガタツキを低減。 

 

気になるインプレッション!

このように走りのみならず多くの機能を採用し新たに生まれ変わった「ONE-SIXTY」「ONE-FORTY」だが、MERIDA X BASEマネージャーの品川が人気のふじてんリゾートで体感した、ありのままのインプレッションを皆様にお伝えします。

まずは「ONE -SIXTY6000」

【強い安心感】

先ずはどんなバイクか様子を見ながら走る。そんな初見の走りにすらも絶大な安心感が伝わってくる。

それはフレームの剛性感、ヘッド周りの塊の様な剛性もさることながら、新たに導入されたピボットレスのFLEXSTAYの恩恵が大きいのを感じる。根っこで足元をすくわれそうな路面でも前後共に引っかかる様なストレスは無く、何事も無かった様に通り過ぎてしまう。

とにかくリアサス周りの動きが極めてスムーズなのだ。

そして安心感を生む要因としてヘッドアングル64°という新設計のジオメトリーの影響は大きい。結構なドロップのあるセクションでも、自転車が安全にリードしてくれてライダーはただ姿勢だけとっていれば良いという安楽ぶりにはただただ驚いてしまう。

もちろんレースに出る人などはその分を速さに繋ぐ事が出来るだろう。

またAGILOMETERサイジングシステムを採用し、走りのスタイルによってサイズを選ぶという形をとっており、私がチョイスしたSサイズはマレット(フロント29、リア27.5)が採用されており、踏み込みに対するレスポンスの良さと高いスタビリティが共存する気持ち良い走りを体感する事が出来た。

クライミング性能

ONESIXTYの様なエンデューロバイクにとってはクライミング性能は無視できない部分だ。

シートアングル79°を持つONESIXTYのクライミング性能は良い意味で期待を裏切られた。ゲレンデの登りもフロントが浮き上がる事も無く、自然にペダリングし易い位置に乗る事が出来るのだ。自力で登るであろうトレイルライドでは非常に心強い。

総評

高剛性フレームが生み出す正確無比なサスペンションの動き、操作性が高さ、走破性の高さといいとにかく素晴らしい。そして登りもそつなくこなせる事からもエンデューロレーサーからハードなトレイルを楽しむライダーまで幅広く薦められる1台だ。

 

「ONE -FORTY6000」

基本設計はONESIXTYと同じテクノロジーが投入されているONEFORTY。ただしジオメトリーは専用となっており、登坂性能がより強化されたバイクとなっている。

高い剛性感

ヘッド周り、そしてピボットレスのFLEXSTAYによってサスペンションは良く動き、ペダリングパワーはしっかりとホイールに伝わる事を感じる。

根っこやガレた岩場であっても進みたいラインを邪魔する事は無くヒラリヒラリと走破してしまう事に驚く。

ヘッドアングル65°を持つONE-FORTY。ドロップセクションではONE-SIXTY程ではないにしろバイクに委ねていれば安心感を伴って走破出来てしまう。

 

ハンドリング

細かな切り返しが続くようなセクションでも、29インチと思えない程非常に軽快な走りを見せてくれる。ショートリアセンター、高剛性なFLEXSTAYが大きく影響している事は言うまでもない。

前後29インチでロングホイールベースのイメージを変えてしまうほど、とにかく気持ちよく向きを変えバイクとの意思疎通がしっかりできるため気持ちいいライディングを実現してくれる。

クライミング性能

ゲレンデの登りでは正直驚いてしまった。エンデューロバイクであるONE-FORTYが緩急ある坂をキビキビと登る事が出来るのだ。シートアングル80°を持つONEFORTYはクロカンバイク顔負けのクライミングを見せてくれるトンデモないバイクだった。

総評

ベストバランスという言葉がこれほど似合うバイクはないのではないだろうか。下りはもちろんの事しっかりと登る性能を持ったエンデューロバイク。

ライダーのレベルに依存する事無く赴くままにトレイルを楽しめるそんな1台と言える。

 

MERIDA X BASEマネージャー品川のインプレッションはいかがだったでしょうか?

マウンテンバイク好きの皆様には待望の一台がついに登場。この素晴らしい走りを皆様もぜひご体感ください。

撮影協力:ふじてんリゾート マウンテンバイクパーク

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