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COLUMNコラム

新城幸也選手 ブエルタ・ア・エスパーニャ第1休息日記者会見

こんにちは!

現在スペインにて開催中の今年最後のグランツール「ブエルタ・ア・エスパーニャ」に参戦中の新城幸也選手(チームバーレーンヴィクトリアス)最初の休息日にメディア向けの記者会見を行いましたので、その様子をお伝えいたします!

オンラインでの記者会見を行う新城選手

 

Q.第9ステージまでを終えて、体調はどうですか?

A.体調は問題ないですけどやっぱり疲れはありますね。

 

Q.グランツールを走るのは十数回目になると思うが、やっぱり疲れる?

A.そうですね。今までとやっぱり状況が違うっていうのがひとつあって、1週目からずっと風を受けて走り続けなきゃいけないんでそれはかなり違いますね、これまでとは。

確かにジロでも風を受け続けていたんですけど、もうちょっと何ですかね、ジロでは風を受けていても道が細くずっと前にいるわけではなかったが、ブエルタは道が広くてなんか常に前にいることが今週は多かったかなっていう感じを受けます。

 

Q.すでにステージ一勝とチームメイトが総合4位にいるが、新城選手的にはどうか。

A.あの一週目は自分とトラトニクの二人だけで平坦ステージのチームで守ってきたみたいなもんなんでこうやって山岳ステージでのクライマー達が活躍してくれるとそれはすごく嬉しいですね。僕がその平坦で足を使ってできた甲斐があるかなっていうのがあります 

 

Q.1週目を終えて、総合エースはジャック・ヘイグに変更?

A.色々な選択肢がある。今日これから夕食前にミーティングがあるのでそこで、第2週目のプランの練り直しの話があると思うんですけど、実質見た感じではジャックの総合になりそう。ミカエルはちょっと遅れてしまったんでジャックとジーノで総合を狙ってミカエルはまたステージを狙っていくのかなと、あとはマークかミカエル、ダミアーノがステージを狙うかなと。ただ、ダミアーノは1回勝ってるんで逃がしてもらえないでしょうけど、まあミカエルはまた勝つステージ可能性もあるし、もしも逃げればまたトップテンに入ってこれる可能性も高いです。まだ2週目。2週間何があるかわからないですね 。

 

Q.総合4位にチームメイトがいて、総合成績を狙いにいくチーム体制はどうか

A.シンプルです。ステージで逃げなくてもいいですし、山の日はグルペットで走れる。本当に仕事は平坦の日だけ。第1週目はもう結構風のステージが多かったんで、明日もね風が真横だし25mぐらいの風が吹くって言ってるしそれはもう十分で大変。こっちでいう25 Mは日本でいう 25mじゃないんですが、まあでも25mの風があれば集団はは壊れる。明日の休息日明けからもやっぱりこの総合4位っていう位置でずっと総合争いを1週目からしているんで、リーダーは変わるかもしれないが、この体制は変わらないと思う。引き続き頑張りたいです。なんで平坦の日だけ頑張るっていう感じですね 。

でも、登りも頑張っていますよ。なるべく遅れないように(笑)

 

Q.1週目はランダを引っ張る様子が多く見られたが、やりやすい?やりにくい?

A.1週目はどのチームも前にいたくてその位置取り争いをするんですけど、そこはやっぱり自分の力も無限大ではないので時には頭を使いながら時に足を使いながら自分たちの位置っていうのをしっかり確保しているんですが、チームメイトは信用して付いて来てくれるんで僕は走りやすいですね。一人で前にいてもしょうがないんだけど、みんなついてきてくれるんで信用してくれてそれはそれでやりがいを感じますし、周りを気にせず、自分の行きたいように位置取りさせてくれているので走りやすいです。

 

Q.総合を狙うチームなので、新城選手は自身の成績を全く気にしてないと思うんですけど、現在143位。今後も気にはしないですか。

A.全く気にしていないです。最終日のタイムトライアルを一番最初にスタートしてもいいくらいです。

 

Q.逃げなくていいので、シンプルだと言っていたが、若い時はもっとガツガツ逃げたいと思う感情があったか?

A.今は出来れば、逃げたくないですね。脚を使いたくないですこれ以上。逃げてもそのあとの平坦ステージで待ってる仕事の量っていうのが大きいので、それがやっぱり若い頃との違いです。昔はステージ優勝を狙ってグランツールを走っていましたし、誰かのケアをするけれどもやっぱり逃げに乗って優勝を目指すことがまず第一優先で、それがなかったら集団でみんなで位置をキープしようという感じだったのが、今はもう本当にスタートからゴールまでいい位置をキープしたい、もう少しでもタイムを失わないようにしようっていう方向性で、誰か任せではなく自分たち主導でレースを自分たちのペースに持っていくっていうやり方なのでそこが昔と今との違いです 。

 

Q.レースを作っているということで、以前とは違うやりがいを感じますか?

A.作ってるいうよりか、他のチーム次第っていうところももちろんあります。ですが、今日はディフェンスでいこうってなったり、昨日みたいな展開だったらじゃあ今日はオフェンスをしていこう逃げに載せていこうっていうのがステージによって違うので ディフェンスの日は位置取りをしよう、オフェンスの日はメンバーがどんどん前に行こうとしていく。自分はオフェンスには一切参加せず、ディフェンスの日にチームをしっかりと守る役割なので、やることがはっきりとしている。登りの日はチームメイトが自分をあてにしていないのもわかりますし、あてにされてもボトル運びくらいしかできないので、はっきりしていていい。

 

Q.今はジャックが総合4位だが、もともと総合エースはランダ一本?

A.そうです。昨日までずっとそうでした。ただ、昨日ミカエルがタイムを落とし、トップ10から落ちてしまった。ただ、ジャックやジーノ、カルーゾが前にいるので、ミカエルはステージを狙ってくれたら。ただ、カルーゾはミカエルのアシスト。まだ、総合はまだひっくり返る可能性もある。何があるかわからない2週目なので、みんなを運ぶしかない。

ただ、ジャックは見ててもかなり調子は良さそう。ツールの借りもあるでしょうし、頑張ってくれると思う。

 

Q.昨日の第9ステージはバーレーンヴィクトリアスの選手が活躍していたが、レース中に臨機応変に対応していた結果ですか?

A.昨日のスタート前に最後の登りでの対応はある程度話し合っていた。ただ、最後の登りで集団を壊すかテンポで登るかの決定はその場で決めることにしていた。第9ステージでの狙いとしては、タイム差拡大とステージ勝利だった。なので、前と後ろでそれぞれ動いた。

カルーゾはイネオスの追撃を崩したかったと言っていた。

 

Q.グランツールでのステージ毎の状況判断がいい結果を生んでいるがその秘訣は?

A.グランツールに向けたチーム編成が上手くいっているのがいいのかなと思っている。各レースにあった選手を選んでいたり、目標がしっかりしている。ジロはランダ一本にしたり、ツールはジャックの総合とステージ狙いで勝てるメンバーを集めてレースに出たり、合宿したりしているのがいいのかな。ポーランド(ツール・ド・ポローニュ)でもバウハウスのステージ勝利や、モホリッチの総合2位など、調子が良くしっかりと成績を出せる選手を選んで、レースに出れているのが大きいと思う。

自分もブルゴスやアルプスなどでチームのために仕事するヘルパーとして選ばれている。ジロでの走りを評価され、ブエルタに選ばれたが、この間五輪しか走っていないのに選んでくれているので、期待に応えられるように走っている。

 

Q.2週目、3週目はどうみる?

A.ステージ争いの日や総合争いの日など、各ステージの動きがはっきりと別れるのでわかりやすいと思う。なので2週目以降の自分の仕事は少ないと思う。元々チームからも1週目での仕事がメインと言われていたので、このあとはチームが穏やかに過ごせるように位置取りをすることしかできない。

 

Q.1週目できつかったのは?

A.基本的に前にい続けてチームを牽くことが仕事なので、どのステージもきつい。コースレイアウトがきつかったのは登りの長い第9ステージだが、登りも平坦も基本同じパワーで風を受けながら走らないといけないので、TT以外はどこも大変。

 

Q.チームの雰囲気は?

A.結構いい感じ。昨日も70㎞独走して勝っているし、今のところ大きなアクシデントもなく来れている。ランダが少し落車でストップがあったか、2週目以降はもっとあげていけると思う。自分は常に全開です。

 

Q.最後に一言

A.今大会からチームのジャージが新しく変わって自分でも最初はチームメイトを探すのに苦労したが、皆さんもようやく見慣れてきたことだとは思いますので、またこれかも活躍できるように応援をお願いします。そして最終日には誰かが、表彰台に乗ってくれていることを期待しています。

日本での放送時間は遅いですが、応援をお願いします。

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