2016年04月25日
株式会社ミヤタサイクル
Niemiec wins first stage of Tour of Turkey
先の週末、チーム/ランプレ・メリダは、2つの喜びを分かち合いました。まず1つ目は、ポーランド人、Przemyslaw Niemiecがイスタンブールでのツアー・オブ・ターキー、第1ステージにて独走優勝を遂げたこと。そしてもう1つはその数時間後、Rui Costaが欧州クラシックレースであるリエージュ・バストーニュ・リエージュに参戦、勝利へと最後まで闘い、結果3位入賞したことです。
ツアー・オブ・ターキーの第1戦は、イスタンブールでの周回コースで行われました。レースの行方は当初、集団でのゴールスプリントとなると目されていました。しかしステージの序盤にて大きな落車が発生、多くの強豪スプリンターたちがこれに巻き込まれ、多くのチームの計画が崩れさります。しかしこの落車のあとレースにはニュートラルが適応され、再スタートが切られます。
その際スタート後すぐに、4人のライダーが逃げを決めます。その4人の中には、チーム/ランプレ・メリダのPrzemyslaw Niemiecが入っていました。その中から1人アタックを掛けたライダーが、メカトラブルにて沈み、そこに新たに2人のライダーが加わり、先頭グループを新たに形成します。
残り40km地点ほどよりメイン集団は、強豪スプリンターを擁するチームが中心となって、先頭グループとの差をじわりと縮めていきます。先頭グループにいた選手たちは、これで万事休すかと脚をゆるめますが、Przemyslaw Niemiecだけは違いました。残り39.6kmで、ポール(Przemyslawの愛称)は、さらにペダルに力を込め、イスタンブール市内の素晴らしい景観を誇るスルタンアフメト地区の周回コースを、独走することを決意したのです。
その後の後方メイン集団の走りは、ポールの脚の鋭さには届かず差を縮められず、彼にさらなるタイム差を許します。この貴重なタイム差がそのままゴールへと独走で走りこんだポールに勝利をもたらし、皆を驚かせたのと同時に、チームには今シーズン2度目となる勝利を贈ることとなりました。
そして欧州ロードレース、クラシックと呼ばれるひとつ、リエージュ/バストーニュ/リエージュは、あたかも真冬のようなコンディションの中で行われました。全行程は5km短縮されましたが、それでも多くのライダーが、降りしきる雪に悩まされます。そんな状況の中、8名のライダーが逃げ集団を形成すべくアタックしますが、ゴールを目の前にしてメイン集団に吸収されます。その後、凍えるような天候が集団をやせ細らせていき、ゴール前で先頭に残っていたのは、各チームのエース格ライダーばかりとなりました。
スイス人ライダー、Michael Albasiniが、路面に石畳が敷かれた厳しい上り、コート・ド・ラ・リュ・ナニオ(ナニオ通り坂)にて最後のアタックをかけ、Rui Costaが最初に反応します。そして彼ら2人にWout PoelsとSamuel Sanchezが追いつき、勝利の行方はこの4名のライダーの力勝負へと持ち越されます。そしてRui Costaはゴールラインを3位で通過。残念ながら優勝こそ手にすることはできなかった彼ですが、それでもチーム/ランプレ・メリダへ、このクラシックレースでの表彰台という希少な喜びを持ち帰っています。
52. Türkei-Rundfahrt
Etappe 1: Istanbul - Istanbul, 129.2km
1. Przemyslaw Niemiec, POL/TEAM LAMPRE-MERIDA, in 4:55.05Stunden
2. José Gonçalves, POR, + 0.11
3. Marco Zanotti, ITA, + 0.16
102. Lüttich-Bastogne-Lüttich
Liège - Ans, 248km
1. Wout Pols, NED, in 6:24.29 Stunden
2. Michael Albasini, SUI
3. Rui Costa, POR/TEAM LAMPRE-MERIDA