2015年2月24日
株式会社ミヤタサイクル
Rafael Valls wins the Tour of Oman
シーズン2015が開幕してからTEAM LAMPRE-MERIDAはいくつかのステージ優勝を逃していたが、その流れをスペイン出身の Rafael Valls 選手が変え、Tour of Oman では2つの快挙を成しとげた。第4ステージのグリーンマウンテン山岳ステージの優勝と個人総合成績1位を獲得した。チームは今シーズンに入りヨーロッパ、アジア、アフリカ大陸での優勝を果たすことに成功しており、更なる活躍が期待できる。
Valls 選手はまるで息を潜めるようにTour of Oman 第1ステージから第3ステージをゴールしていた。最初の3ステージは比較的平坦なコースが続いたが、強風の影響により選手たちは持ち前の走りを出せずにいた。しかし、Valls 選手は着々と各ステージクリアに成功し、チーム内唯一タイム・ロスを抑える成績で順位を上げていた。別名クイーンステージといわれている第4ステージではRui Costa 選手の懸命なアシストによりグリーンマウンテンを見事制覇しながら、5年ぶりのステージ優勝と総合成績トップに送られるレッドジャージを手に入れた。
第5ステージは砂嵐の影響でレースを続行するのが厳しい状況に陥ってしまった。当初の予定では走行距離を減らして首都Muskatのサーキットコースを4周にする計画でいた。しかし、気温が40℃を超えてしまい、選手たちのバイクタイヤがパンクしていくトラブルが続出した。その結果、レース関係者の決断としてレース中止との報告が流れた。その情報を聞きつけた選手たちはコースから離脱し、ゴール前スプリント勝負をみることなく第5ステージの幕が閉じた。
第6ステージ(最終ステージ)では前日と比べ天候に恵まれたことでレース再開となった。今ステージでは Valls 選手が獲得したリーダーズジャージを狙う選手たちがアタックを仕掛ける場面もあったが、チームメンバーのサポートにより見事防衛することに成功した。そのおかげで、Valls 選手は最終的に Tour of Oman のチャンピオンに輝き、彼のレース人生でもっとも輝かしい功績を収めた。
「この結果にとても満足しています。また、この結果はチームメンバーのサポートがあったからこそ実現できました。チームへの恩返しとして勝利をプレゼントできてとても嬉しいです。」とレース後のフィニッシュライン前で Valls 選手が語ってくれた。Costa 選手は惜しくも総合順位トップ10入りを逃し、11位で今大会を終えた。また、TEAM LAMPRE-MERIDAはチーム成績5位入賞を果たし、オマーンでの功績とても大きい。
6th Tour of Oman, overall standings
1. Rafael Valls, ESP/TEAM LAMPRE-MERIDA, in 21:09.31 hours
2. Tejay Van Garderen, USA, + 0.09
3. Alejandro Valverde, ESP, + 0.19