2014年3月27日
株式会社ミヤタサイクル
Hermida and van Houts in the leaders' jerseys
Cape Epicステージレースのプロローグを勝利した、MULTIVAN MERIDA BIKING TEAM のJose Hermida 選手とRudi van Houts 選手が今大会初めて、リーダースジャージの袖を通した。遠く離れたSwitzerlandのBuchs での大会に参加したThomas Litscher選手とJulian Schelb選手は今季初のナショナルシリーズで、惜しくもライバルたちを打ち勝つことができなかった。
年々Cape Epic のステージレースは知名度が増しているレースの一つである。11回目のレースは、長距離スペシャリストとクロスカントリー・スター選手たちのバトルが繰り広げられ、レースはプロローグと7つのステージに分かれており、合計718 キロと獲得標高14,850メートルののぼりコースで構成されていた。たくさんのステージレースのように、Cape Epic は2人体制のレースで、MULTIVAN MERIDA BIKING TEAM はJose Hermida 選手とRudi van Houts 選手を南アフリカに送り込んだ。2人は多くのステージ優勝を目指し、23キロのプロローグで見事に勝利を収めた。
Meerendal Wine Estate のプロローグでは、MULTIVAN MERIDA BIKING TEAM の2人は「Big. Ninety-Nine」で駆け、凄まじい勢いでコースを走り抜けた。その勢いが勝利へと導いた。「今日はとても体調とコースの適応バランスがうまくいきました。2人とも限界ギリギリまでペダルを漕ぎ、私の心拍数は180bpmでした。これは結構高いですよね!」とRudi van Houts 選手がレース後に語った。また彼のパートナーのJose Hermida 選手はレース後にこうコメントした。「去年私たちはプロローグを優勝したく、今年はステージ優勝を目指します。今度は誇り高く走り、リーダースジャージを死守します。」 3/24の月曜日からはRobertson から Arabella まで108キロのコースとなっており、念願のステージ優勝を目指す。
南アフリカとは違い、Switzerland のBuchs で開かれたBMCレーシングカップに参加していた MULTIVAN MERIDA BIKING TEAMのメンバーは初戦から苦戦していた。気温は0度に近く、Thomas Litscher 選手とJulian Schelb 選手はみぞれやドロドロになっていたコースの中駆け抜けた。Thomas Litscher選手は着替えて体温を上げようとしたが、それでも悪天候に苦しんでいた。「最初のラップでは先頭リーダーたちについていきましたが、徐々に差が広がり、3位から5位へと順位を落としてしまいました。レースの終盤では寒さで体が動かず、結果7位になってしまいました。」とThomas Litscher 選手は語った。また、Julian Schelb 選手はなかなかペースが上がらずにトップ20位以内にゴールしたが、先頭リーダーと6分半の差が開いてしまった。「足のキレが悪く、レース序盤からペースが上がらなかったり、私の前で選手たちがバイクから降り始めたり、そんなこと続きでした。このレースは早く忘れて、次に切り替えます。」とJulian Schelb 選手がレース後語った。
Cape Epic 2014
Prologue in Meerendal Wine Estate, 23km
1. José Hermida (ESP), Rudi van Houts (NED), MULTIVAN MERIDA BIKING TEAM, in 59.08 minutes
2. Lukas Flückiger (SUI), Martin Fanger (SUI), + 0.12
3. Robert Mennen (GER), Kristian Hynek (CZE), + 1.20
4. Markus Kaufmann (GER), Jochen Kaeß (GER), + 1.29
5. Nino Schurter (SUI), Philip Buys (RSA), + 1.54
BMC Racing Cup 2014, 1st race in Buchs (SUI)
Results men:
1. Moritz Milatz, GER, in 1:24.05 hours
2. Lars Forster, SUI, + 1.04
3. Andri Frischknecht, SUI, + 1.08
7. Thomas Litscher, SUI/MULTIVAN MERIDA BIKING TEAM, + 2.21
19. Julian Schelb, GER/MULTIVAN MERIDA BIKING TEAM, + 6.35
Win some, loose some
Cape Epic のプロローグを優勝した翌日にMULTIVAN MERIDA BIKING TEAM のJose Hermida 選手と Rudi van Houts 選手は惜しくもリーダースジャージを失った上に、優勝から一時間も遅れてゴールした。Jose Hermida 選手が急性アレルギー反応によるショック症状を引き起こすハプニングのなか、レースを放棄する寸前まで選手たちは追い込まれていた。
Jose Hermida 選手とRudi van Houts 選手はCape Epic のプロローグを優勝し、最初の目標を達成したことから次の目標を達成しようとこの日も闘志を燃やし、リーダースジャージを死守しようと決めていた。113キロのファーストステージで Jose Hermida 選手とRudi van Houts 選手はリーダースジャージを保持している選手たちに与えられるアドバンテージから先頭集団と順調に走っていたが、思うようにレースは進まなかった。
「途中から寒気がして、いつもより汗をかき始めました。そのあとに容態が一気に悪化して、レースの50キロ地点を越えたところで熱と脚のけいれんに襲われました。急いでバイクからおり、地面に横になりましたが一向によくなりませんでした。」とJose Hermida 選手がコメントした。チームメイトのRudi van Houts 選手はJose Hermida 選手の容態の酷さを振り返った。Rudi van Houts 選手はレース中にJose Hermida 選手に応急処置所に引き返すように説得し、急性アレルギー反応によるショック症状と診断された。
Jose Hermida 選手は40分の休息とたくさんの水分をとるように医師に指示されながら、容態が徐々に回復し始めたあとに、再びサドルに跨りRudi van Houts 選手と合流して再びゴールを目指し、結果1位と1時間16分の差で完走した。「Rudi 選手には本当に感謝しています。彼が最初に私の容態に気づき、レースを優先するべき状況で躊躇なく私を気遣ってくれました。また、彼はレースをこのまま棄権しようと言ってくれ、レースを続行すると決断したあともずっと声をかけて励ましてくれました。」
とJose Hermida 選手はレース後にコメントしました。
「Rudi 選手がいなかったら、最悪の結果に終わっていたかもしれません。彼はこのチームで本当のナンバー1であり、助けてくれたことに感謝しています。」とJose Hermida 選手は少し回復した後に語った。チームマネージャーのFabian Aust 氏も心配するなか、完全回復を目指しながら、MULTIVAN MERIDA BIKING TEAM の戦いは続く。Cape Epic ではあと6ステージ残っており、ステージ優勝する目標をクリアするにはまだ時間がある。