TEAMチーム・レース情報
チーム・バーレーン・ヴィクトリアスは、4月6日(日)に開催される第109回ロンド・ファン・フラーンデレン(フランドル・クラシック)に向けて準備万端です。このレースはシーズン2番目のモニュメント(五大クラシック)のひとつであり、過酷な石畳、急勾配の“ベルグ”、そして熱狂的な雰囲気で知られる、サイクリング界で最も名誉ある大会のひとつです。
スタート地点はブルージュ。269kmに及ぶコースはベルギー・クラシックの中でも最長を誇ります。真の戦いはレース開始から128km地点、最初の登坂である「オウデ・クワレモント」に差しかかる頃から始まります。そこから先は、選手たちが次々と現れる“ベルグ”と石畳に挑む中で、レースの緊張感と激しさが一層増していきます。
中でも有名なのが「コッペンベルグ」。最大勾配22%を誇るこの登りは、昨年のレースで多くの選手がバイクを降りて押し歩く事態を招いた難所です。今年も勝負の分かれ目になることが予想されます。終盤は2度目の「オウデ・クワレモント」と、そのすぐ後に登場する決定的な「パテルベルグ」で最終決戦が展開されます。その後、残された先頭集団は、風にさらされる17kmの高速区間を経て、フィニッシュ地点のオウデナールデへと突入します。
バーレーン・ヴィクトリアスのリーダーを務めるのはフレッド・ライト。先日行われた「ドワルス・ドール・フラーンデレン」での好走を経て、自信に満ちた状態で今大会に臨みます。今がまさに調子のピークであり、この歴史あるレースで再び上位争いを狙います。
ロードキャプテンはマテイ・モホリッチ。戦術的リーダーシップと豊富な経験を活かし、チームを支えます。彼は、ロマン・エルマコフとブラッド・ファン・メヘレンという若き才能を導く役割も担います。特にファン・メヘレンにとっては母国ベルギーでの初出場となるため、特別なレースとなることでしょう。
カミル・グラデクとフィル・バウハウスもスプリング・クラシックの布陣に復帰し、過酷なコースでチームの安定性と強さを支えます。アンドレア・パスクァロンも、そのベテランとしての粘り強さでメンバーに加わります。
スポーツディレクターのミハウ・ゴラスは次のように語っています。
「フランドルは他とは一線を画すレースです。過酷で、美しく、そして歴史に満ちています。我々は経験と若いエネルギーをバランスよく取り入れた強力な布陣です。フレッドは好調を維持しており、マテイがレース中にチームをうまく導いてくれることでしょう。重要な場面で上位争いに絡んでいけると期待しています。
マチューやタデイといった強力なライバルもいますが、正しい動きを見極めて先手を取れれば、我々にもチャンスはあるはずです。フレッドは正しい流れに乗るのが得意で、過去にもこのレースで2度トップ10入りしている実績があります。」