TEAMチーム・レース情報
シーズン最初のモニュメントレース「ミラノ〜サンレモ」に続き、ワールドツアーカレンダーは7日間のステージレース「ボルタ・ア・カタルーニャ」へと進みます。レースは3月24日(月)から3月30日(日)まで、スペイン北東部のカタルーニャ地方で開催されます。
2024年大会でベストチームに輝いたバーレーン・ヴィクトリアスは、今年も高い目標を掲げて出場する。チームを率いるのはレニー・マルティネス。この若きフランス人ライダーは、パリ〜ニースでのステージ優勝を経て好調を維持しており、カタルーニャでの成功経験も豊富だ。昨年は総合7位と新人賞(ホワイトジャージ)を獲得しており、今回の3度目の挑戦ではさらなる飛躍を目指します。
「このレースは本当に好きだ。チームメートとともに強いモチベーションを持って臨み、最高の結果を目指す。」とマルティネスは語る。
チームのスポーツディレクターであるシャビ・フロレンシオも、若きエースへの期待を語った。
「レニー・マルティネスが明確なリーダーだ。パリ〜ニースで素晴らしい走りを見せたし、しっかり回復できていることを願っている。カタルーニャではチーム全体で彼をサポートし、総合成績での好結果を目指す。我々は全力を尽くし、バルセロナで目標を達成できたかどうかを確認するつもりだ。」
伝統の104回大会、バラエティ豊かなコースレイアウト
第104回ボルタ・ア・カタルーニャは、例年通り多彩かつ厳しいコース設定となっている。開幕ステージはサン・フェリウ・デ・ギショルスでの周回コース。高速レースが展開され、最初のリーダージャージをめぐる激しい戦いが予想される。
第2ステージのバニョラス〜フィゲラスはスプリンター向きのコース。
第3ステージではラ・モリーナでの山岳フィニッシュが待ち受ける。距離218.5km、累積標高5,000m超のクイーンステージであり、総合争いにおいて重要な局面となる。
山岳ステージはさらに続き、第4ステージではモンセラット・ミレナーリの山頂フィニッシュ、そして第6ステージのベルガ〜ケラルトでは、レース終盤に急勾配の登りが集中し、総合順位に大きな影響を与えるだろう。
一方、第5ステージのパウルス〜アンポスタはスプリンター向きのコースだが、強風が展開を左右する可能性がある。
最終決戦はバルセロナ、名物のモンジュイック登坂
レースの最終ステージはバルセロナで開催されるモンジュイックの短距離だが激しいステージ。象徴的な登坂を6回繰り返し、総合優勝争いが最後の最後まで続く可能性が高い。
「厳しいコース設定で、3つの山岳フィニッシュがあり、競争レベルも非常に高い。ボーナスタイムも重要な要素となるだろう。スプリンター向きのステージが3つあるが、風の影響で展開が読めない。モンジュイックは短いが過酷なコースで、最終ラインを越えるまで総合優勝が決まらない可能性もある。」とフロレンシオは展望を語った。
マルティネスを支える多彩なメンバー
バーレーン・ヴィクトリアスは、マルティネスを支えるためにバランスの取れたメンバーを揃えた。
スプリントステージではマテヴジュ・ゴヴェカールがエースを務め、ニコロ・ブラッティがリードアウト役を担う。
フラン・ミホルジェヴィッチがロードキャプテンとしてレースをコントロールし、アフォンソ・エウラリオとライナー・ケップリンガーが山岳ステージでマルティネスをアシストする。
フィンレー・ピッカリングはオールラウンダーとして、逃げに乗る役割やチームのサポートをこなす予定だ。
バーレーン・ヴィクトリアスは、総合成績とステージ優勝の両方を狙い、カタルーニャの地で勝利を目指す。