「二つの海のレース」として知られるティレーノ〜アドリアティコが、今年で第60回大会を迎える。中央イタリアの5つの地域を横断するこのレースは、3月10日から16日までの7日間にわたり開催され、総距離1,142.5km、累積標高14,250mに及ぶ過酷な戦いとなります。
開幕はリド・ディ・カマイオーレでの個人タイムトライアル(ITT)で始まり、例年通りサン・ベネデット・デル・トロントでのフィニッシュを迎える。その間には、長い登坂区間やアペニン山脈の峠越えが待ち受けます。
- 最長ステージ(S3, 239km):フォッローニカ発、ヴァリコ・ディ・コルフィオリート着
- 最高標高地点(1,558m):ヴァリコ・ラ・クロチェッタ(S4、ノルチャ〜トラサッコ間)
- 注目の山頂フィニッシュ:フロンティニャーノ(標高1,327m、S6)
ティレーノ〜アドリアティコのリーダーは、アントニオ・ティベリ
チーム・バーレーン・ヴィクトリアスは、2024年ジロ・デ・イタリアで新人賞(最優秀若手賞)を獲得したアントニオ・ティベリをエースに据える。ポルトガルでのボルタ・ア・オ・アルガルヴェを好調に終えたティベリは、シーズン序盤から調子が上がっていると自信を見せる。
ティベリのコメント
「ティレーノ〜アドリアティコに向けて、とても良い感触を得ている。このレースで良い結果を残したいし、今後の大きな目標に向けた準備としても重要だ。」
「レースの流れは昨年と似たものになると思う。まずは開幕のタイムトライアルで良いスタートを切ることが目標。その後は集中力を維持し、厳しいステージに備えていく。」
「昨年は、ルータ・デル・ソルの中止でシーズンの出だしが遅れたこともあり、レース終盤に向けて調子を上げるのが難しかった。今年はポルトガルで良いスタートを切ることができたので、ティレーノ〜アドリアティコを通じてさらにコンディションを向上させ、良い結果を持ち帰りたい。」
スポーツディレクター:ゴラズド・シュタンゲリのコメント
「今回のチームのエースは間違いなくアントニオだ。しかし、ダミアーノ(カルーゾ)やストラーデ・ビアンケを終えた後のペリョ(ビルバオ)も重要なバックアップとして考えている。」
「ロバート(スタナード)は、スプリントになった場合のエースを務める。また、アフォンソ(エウラリオ)と共に逃げを狙う場面もあるかもしれない。ペリョは、第5ステージでアタックする可能性がある。」
「最終的な目標は、総合トップ5に入ること。さらに、2人をトップ10に入れることを目指している。特にアントニオ、ダミアーノ、ペリョの3人は、開幕ステージの個人タイムトライアルで良い結果を残すべきだ。」
チーム・バーレーン・ヴィクトリアス 出場メンバー
- ●アントニオ・ティベリ(エース)
- ●ダミアーノ・カルーゾ(サポート/総合狙い)
- ●ペリョ・ビルバオ(サポート/アタック狙い)
- ●ロバート・スタナード(スプリント担当)
- ●フラン・ミホルイェヴィッチ(サポート)
- ●アンドレア・パスクアロン(サポート)
- ●アフォンソ・エウラリオ(逃げ狙い)
ティレーノ〜アドリアティコは、グランツールに向けた大事な前哨戦となる。チーム・バーレーン・ヴィクトリアスは、エースのティベリを中心に、総合上位を狙う布陣で挑む。