ガンリタ・ダール・フレショ、MERIDAとの契約を延長

何年も前から噂は囁かれてきましたが、最も成功したマウンテンバイカーであるガンリタ・ダール・フレショが、ついにレースからの引退を表明しました。今後は、レースを長年共にしたMERIDA Bikesのアンバサダーとして活躍します。

ガンリタのこれまでの戦歴を振り返ると、20年以上もレースを支配するなど、他のどの選手も成し遂げたことのない偉業ばかりです。しかし、まずは彼女の原点から振り返っていきましょう。ガンリタは、サッカー、陸上競技、ランニング、乗馬、モトクロス、スピードスケート（これらはごく一部）に興味があったスポーツ少女で、偶然マウンテンバイクに出会いました。1995年4月、地元のサイクリングクラブからマウンテンバイクのトレーニングライドに招待された彼女は、マウンテンバイクと運命的な出会いを果たし、成功への道を歩み出すことになったのです。

「マウンテンバイクがどんなスポーツかわからず、自分が何を始めようとしているのかすらもわかりませんでした。でも、初めてオフロードを下った時に感じたアドレナリンに、すっかり魅了されたのです。身体の限界に挑むのを楽しむと同時に、感じたスピードとアドレナリンが刺激的で、自分にぴったりだと思いました」と、ガンリタはこのスポーツに初めて出会った当時を振り返ります。

ガンリタはそこから20年以上の間に、ワールドカップ30勝、世界選手権10勝、国際大会での金メダル20個を獲得し、マウンテンバイクを始めて正解だったと証明してきました。彼女に一番思い出に残っている特別な勝利は何かと尋ねると、こう答えました。「2002年8月のヨーロッパ選手権での初優勝です。私たちだけでなくMERIDAにとっての初の国際大会での優勝だったため、いつでも特別です。それから1か月後にカプルーンで行われた世界選手権で優勝したことも、思い出に強く残っています。2004年のアテネオリンピックでの金メダルなど、私たち（ガンリタと夫でありコーチのケネス）は、このシーズンに出場したレースのほとんどで勝つことができました。2009年には、出産からわずか半年でヨーロッパマラソンチャンピオンの称号を勝ち取ることができました。今時のXCレースで私が勝つには歳を取り過ぎていると言われた2011年のXCOヨーロッパ選手権にも優勝できました。そして今年の7月にアンドラで行われたワールドカップでの最後の優勝も、特別です。まだまだ思い出の勝利はありますが、どの勝利にも物語があり、そのすべてに誇りを持っています」。

ガンリタの長い戦歴は、マウンテンバイクに常に変化をもたらしてきました。例えば、ワールドカップのレース時間は3時間以上から、短期集中型でテクニックの問われる90分へと短縮されました。しかし、彼女のこのスポーツへの愛や情熱、トレーニングやレースでの献身、そして「もっと走りたい」という欲望は決して褪せることはなく、MERIDA ブランドアンバサダーとしての新たな経歴に受け継がれます。

ガンリタは今後の新たな役目で、製品開発、テスト、プロモーション、イベントに多く関わります。また、いくつかのマラソンレースやステージレースに出てレース活動も続け、他のジャンルのサイクリングにも関わっていきます。

ガンリタは、マウンテンバイク界の生きる伝説です。情熱的で、常に周りの人を刺激し、また優しく接します。彼女はこの新たな表に立つ役目で、素晴らしい活躍を見せるでしょう。また、彼女の意見がMERIDAの製品に注がれるのも、楽しみで仕方ありません。

「ガンリタとの関係を継続できてとても嬉しく、また今後のプロジェクトでの彼女の活躍が楽しみです。彼女には豊富な経験と知識があり、一ブランドとしてのMERIDAにはそんな彼女の力が大いに役立ちます。この新たな関係が始まり、彼女とより親密に働いていけることにとてもワクワクしています。ガンリタとホセ・アントニオ・エルミダをアンバサダーチームに抱え、来るシーズンを刺激的なプロジェクトで盛り上げていきたいです。」
アンドレアス・ロトラー、MERIDA スポーツマーケティング主任

「これまでの長いレーススポンサーを越えてMERIDAと関係を続けていけることが、嬉しくて仕方ありません。新しい役目では、今の私に馴染みのない多くの課題や分野に挑んでいきます。しかし、ブランドアンバサダーとしての役目にワクワクしており、私の経験や知識を多くのライダーやMERIDAファミリーと共有していきたいです。」
ガンリタ・ダール・フレショ、MERIDA ブランドアンバサダー

www.facebook.com/gunnritadahleflesjaa/

MERIDA Press release