2016年12月14日
株式会社ミヤタサイクル
ホアキン・ロドリゲス、プロライダーとしてのキャリアに終止符を打つ英断を下す
2016年12月9日(金)- ホアキン・ロドリゲスは、チーム バーレーン・メリダに対し、2017年から2019年までチームのテクニカルスタッフとして、これまでの偉業をチームに貢献していく決断を下しました。
37歳のホアキン・ロドリゲスは、スペインが誇る偉大なサイクリストの一人。プロサイクリストとして17年のキャリアの中で世界の名だたるレースに参戦し、数多くの並外れた結果を残してきました。
バーレーン・メリダ プロサイクリングチームと契約後、初の『仕事として』のトレーニングキャンプを迎える前に、彼自身の興味は今やプロサイクリストとして走リ続けることではないこと、しかし継続して自身の偉業をチームへ貢献していくことであるのを、彼の代理人や家族と共に決め、発表しました。
彼にはプロトンでの豊富な経験や、長きに渡るプロとしてのキャリアの中で培われた幅広い知識があるため、バーレーン・メリダの運営チームは、彼にチームのテクニカルスタッフとしての重要な役職を提供。その主な役割の一つは、才能あふれる若き選手たちに、彼のサイクリングの経験を通して学ぶ場を与えることです。ロドリゲスはプロサイクリング界で多くの勝利を手にしてきた勝者。プロサイクリストとしての知識が豊富なだけでなく、販売に携わる者やチームの専門家と密に協力し合う重要なアンバサダー(大使)として、メリダのプロモーションにも大きく関わっていきます。
最後に大切なのは、彼がバーレーン王国のプロモーションにも携わり、バーレーン観光協会と密接に働き合う予定であること。チーム バーレーン・メリダは、ロドリゲスがこれからのシーズン、重要なレースでチームやスタッフの一員となることを大変喜ばしく思います。
ホアキン・ロドリゲスは、この難しい決断を下した後にこうコメントしています。「じっくりと考えた後、これまでの日常に戻ろうとした時に、これは無理だと思いました。そこで家族や友達の支えを得て、最高レベルの競技の場には戻らないことを決断しました。僕が戻ってこられるよう支えてくれた皆には感謝していますし、彼らのことを考えると、この決断は辛いものでした。けれど、最高レベルで戦えるのか、そしてファンの期待に応えられるのかがわからないまま競技に戻るよりも正しい選択だと考えています。
もちろん、バーレーン・メリダ プロサイクリングチームにも感謝しています。僕を信じて復帰の場を整え、さらには選択肢を与えてくれたのですから。でも、皆と話していく中で、肉体的にも精神的にも100%の状態で復帰できないことに気がつきました。
私はこれを新たなシーズンが始まる前に伝えたく思いました。なぜならライダーは主役であり、すべての注目はライダーに注がれるべきですから。
とは言え、今後バーレーン・メリダ プロサイクリングチームのために働き、僕の経験や知識を若い選手たちに与え、伝えていくことをとても誇りに思います。これは大きな挑戦であり、こんな素晴らしい機会を与えてくれたチームに感謝しています。17年というサイクリングのキャリアを活かして、新たな役目をしっかり勤め、サイクリングやファンと今後も繋がっていきたいです。先のツール・ド・フランスでも言いましたが、サイクリングよ、ありがとう! これまでも、これからも、僕の人生で最高の存在です。そして全てのみなさんに、ありがとう!」
チーム バーレーン・メリダ総監督のブレント・コープランドは、ロドリゲスの決断にこうコメントしました。「プリト(ホアキンの愛称)の難しい決断には賛成です。プロサイクリストとして、そのキャリアを終わらせるのがどれほど大変かはよく理解できますし、我々も彼に、このチームと共に引退してもらいたかった。最終的な判断は、彼に気兼ねなくしてもらいたいとも思いました。前にも言った通り、最初にホアキンと話した時から、彼にはチームのテクニカルスタッフとして働く意思がありましたので、そのままの道を選んだことを嬉しく思います。ライダーやスタッフが彼の貴重な経験や知識を活かせる機会は、チームに計り知れないほどの価値をもたらしますから、誇りと共にプリトにこの役目を任せます。彼の人格、経験と知識をもって行うライダーサポートは、これ以上にないほどよいものです。バーレーン・メリダは、プリトのような優れたライダーがサイクリング界に留まるべきと考えていますし、世界最高のサイクリストの一人である彼に敬意を表します。そしてチームの一員として彼を迎え、共に歩んでいくこれからを楽しみにしています」。
バーレーン・メリダ プロサイクリングチーム
- BAHRAIN MERIDA PRO CYCLING TEAM Press release
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