2015年5月12日
株式会社ミヤタサイクル
TEAM LAMPRE-MERIDA がGiro d'Italiaを駆ける新型「SCULTURA」と4.56kgの限定モデルを発表
株式会社ミヤタサイクル(本社:神奈川、代表取締役社長:髙谷信一郎)が、国内販売を行うスポー
ツバイクブランド「MERIDA」の2016年モデルの一部が、Giro d'Italiaのチームプレゼンテーションの前日5 月7 日に現地で発表されました。
MERIDAが共同スポンサーを務めるTEAM LAMPRE-MERIDAが出場するGiro d'Italiaの開幕直前に選手がレースで使用する「SCULTURA TEAM」と量産世界最軽量となる4.56kgの限定モデル「SCULTURA 9000 LTD」という2モデルのプレゼンテーションが行われました。
■「SCULTURA」(スクルトゥーラ)とは
イタリア語で彫刻を意味するSCULTURA は、MERIDAのラインナップの中でも最も美しいレーシングバイクの1台です。時間を超えたエレガントなシェイプを持ち、軽量で、ハンドリングに優れ、長距離でも快適なレーシングバイクである事は、2006年に初代がデビューした時からSCULTURAの使命でした。MERIDAのラインナップの中で、クラシック・オールラウンダーとして存在してきたSCULTURAは、先代となる2012 年にデビューした第三世代でTEAM LAMPRE-MERIDAの山岳ステージでの主力バイクという任務を担うことになります。
「Double Chamber」「Flex Stay」「Bio Fiber Damping Compound」といったMERIDA独自のテクノロジーによって、第三世代のSCULTURA は今日のオールラウンダーに求められるパフォーマンスを実現して来ました。
2016モデルとして発表する第四世代のSCULTURAは、より軽く、快適性を向上させ、そして空力性能の最適化を行っています。
■新型「SCULTURA」について
新型SCULTURAの開発目標は、重量を削減し、空力性能を向上させることでした。新型SCULTURAでは、フレームとフォークのセットで1,000gを下回る重量を実現しています。
軽量なバイクを造る事は、一般的に空力性能にも影響するチューブ形状を妥協することにつながりますが、私達は最適に設計された400枚を数えるカーボンプリプレグシートを、熟練の職人の手によってレイアップすることで、美しく、空力性能に優れた形状を実現しています。こうした製造工程によってチューブの厚みは最薄部で0.7mm、エアポケットやチューブ内に皺の無いフレームを実現しています。
新型SCULTURAは、従来から好評だった快適性能に関しても30%向上し、アグレッシブなハンドリング性能も持っています。
■ラインナップについて
新型SCULTURAはCF5とCF4の2つのフレームラインナップが用意されます。CF5のフレーム重量は730g(54 サイズ)、CF4 のフレーム重量は800g(54サイズ)となり、TEAM LAMPRE-MERIDAに供給されるのはCF4フレームとなります。
限定モデルとなるSCULTURA 9000 LTD(国内発売未定)では、SCULTURA CF5フレームセットに、厳選したメジャーブランドの軽量パーツを採用することで量産世界最軽量となる4.56kgの完成車重量を実現しています。(ミドルレンジモデルのSCULTURA CF2は現行モデルが継続されます。)
■テクノロジーについて
MERIDAのエンジニアはSCULTURAの快適性を向上させるために、伝統的な扁平形状のリアチュービングを採用するだけでなく、革新的な手法も採用しています。また、空力性能の追求に関しては、CFD解析とモックアップを使ったウィンドトンネル実験の双方を駆使して最適なフレーム形状を得ています。WAPR TT やREACTOのチューブ形状を継承した翼断面の後半部分をカットした「NACA Fastback」形状をダウンチューブやフォークブレードに採用しています。
- ・ BB下側に設置されたダイレクトマウントブレーキは、空力性能の最適化だけでなく、シートステイをつなぐクロスバーを不要にする事で快適性を向上させています。
- ・ 食物繊維由来の「Bio Fiber Damping Compound」をカーボンレイアップの間に挟み込む事で、荒れた路面での衝撃をダンピング性能を持って吸収します。
- ・ アグレッシブなハンドリングを実現する400mmのリアセンター長を全フレームサイズで実現しなが ら、転がり抵抗が少なく、低圧設定にも対応する25Cサイズのタイヤが装着可能なクリアランスを 確保しています。
- ・ 27.2mmサイズのシートポストによって、シート周りの快適性を向上させています。
- ・ 上側1 1/8インチ、下側1 1/4インチの従来よりも小径のテーパーヘッドチューブは、重量と剛性、 ハンドリングのすべてに於いて最適なバランスを実現しています。
- ・ BB386規格を採用したボトムブラケットは、フレーム内部にリブを持つBBセクションの構造と共に、 卓越したねじれ剛性とパワー伝達性能を実現します。
- ・ ナノテクノロジーによるレジンを採用した「Nano Matrix Carbon」テクノロジーによって、軽量化 と引っ張り剛性を得ています。
■主な特徴
- ・ 1,000gのフレームキット重量
- ・ プロジオメトリー
- ・ 向上した空力性能
- ・ 従来比30%向上した快適性能
- ・ 400mmチェーンステイ
- ・ 25mm対応のタイヤクリアランス
- ・ インターナルケーブルルーティング